投稿日:2020年10月2日 | 最終更新日:2023年5月3日
ワイヤーより着け替えが多い? 矯正の力は?
ワイヤー矯正は月1回の受診で着け替えますが、「インビザライン」は2週間ごとに新しいマウスピースに着け替えます。初診で作った設計図から全てのマウスピースを作ることができますが、
博道会グループでは患者さんの万全のケアのため、基本的には月1回(ワイヤー矯正と同じ頻度)の通院をお願いしています。
矯正力については、1か月ごとに一気に締めるワイヤー矯正の方が瞬間的な矯正力は強くそのため痛みが出やすいです。しかし、ワイヤーからマウスピース矯正に乗り換えた患者さんからは、
『ワイヤーを締めるときの痛みに比べたら、「インビザライン」のマウスピース着け替え時はわずかな違和感しかなく、はるかに楽』という感想をいただいています。 *個人差はあります。
弱い力で持続的に歯を動かしますので、ブラケット矯正より副作用が少なく治療期間も短いと言われてます。
矯正治療おいてに歯を動かすの必要な力は大体数十gから300g程度です。
つまり、歯を強くしめつければ動くわけではありませんし、強ければ早いというわけでもありません。
近年では弱い力で歯を動かすことがポピュラーになってはきましたが、矯正治療は痛いと多くの方がイメージをお持ちなのはこのような最適な矯正力より強い力で調整を受けていたのかもしれませんね。
もちろん無痛という訳にはいきませんが、できるだけ痛くないように矯正治療をうけたいですよね。
少々学問的ですが、骨組織は完成した組織ではなく、成長が終わった段階においても常に骨改造現象(骨の形成と吸収,骨のリモデリング)が行われています。
形成と吸収が別々に起こるのではなく,同時に進行してます。
矯正力は、歯に力を加えることで歯根膜に圧迫側と牽引側を人為的につくることで牽引側に骨形成,圧迫側に骨吸収を発現させ歯は移動します。
力が弱いときはわずかに圧縮され歯根膜はわずかな充血をおこし、これに隣接している歯槽骨壁に吸収窩をつくりながら骨吸収を進行させます。
歯に対する最適な矯正力は歯の種類によって異なり、通常は上顎切歯で 75 ~ 85g、上顎臼歯で 300 ~ 320g、下顎切歯で 55 ~ 65g、下顎臼歯で250 ~ 270g と言われてます。
令和時代では、目立って少々恥ずかしいですね