矯正の副作用

矯正治療の副作用1

投稿日:2020年10月20日 | 最終更新日:2020年10月20日

矯正治療のデメリット、副作用や失敗例の解説

矯正治療で時々起こるトラブル。

今回のテーマは、歯肉退縮です。子供でも大人でもおこります。
歯肉退縮とは文字通り歯の根元の位置から歯肉が下がり、あたかも歯が長くなったように見えます。
ある程度の期間が経過してから起こる場合と、矯正治療中に起こる場合があります。
一度起こると時間とともに悪化する事が多いです。
無理な治療計画やブラケットの装着位置異常、ワイヤーを曲げる技量不足によるトルクコントロール不良などで、歯を支える歯槽骨の吸収が原因となり歯肉が下がります。

薄い歯肉5 薄い歯肉6

薄い歯肉1 薄い歯肉2

 

泣き顔

せっかくきれいな笑顔になるのが目的で歯並びを治療したのに、
このような歯肉になって満足できますか?
「歯はきれいにならんだでしょう!」 って言われても・・・

この状態では見た目がとてもいいとは思えないでしょう。新たな悩み発生です。

本来であれば、矯正治療開始前に治療のメリットやデメリット、リスクがある場合は十分説明すべきですが、リスクに気づきにくい場合もあります。

矯正治療のみしか歯科治療を行ったことが無い先生の場合は、歯周病の経験と知識が不足している場合も有ります。
治療を受ける側から歯肉退縮の可能性があるか、もし起きた場合の治療方法と費用負担について治療前に十分質問をしておいた方がいい項目です。

ポイント

このようなケースでは、
・治療前から、歯肉が下がっていたがさらに下がった
・治療前から、歯肉が下がっていた歯があったが、別の歯まで下がった
・治療前は歯肉は下がってなかったが、下がり始めたので慌てて矯正治療を中止した
・治療前は歯肉は下がってなかったが、治療終了後には大きく下がっていた歯肉
・治療終了時は僅かに下がっていたが、しばらく経つとどんどん下がって来た。

上記のようなケースが多いです。

 

歯科衛生士

対応策

歯周形成外科を行うことにより、歯肉が下がってしまったことによる審美障害や冷水痛の改善が可能な場合があります。(100%ではありません)
しかし、そもそも出来るだけ歯肉退縮が起こらないような矯正治療プランを採用すべきです。
矯正治療前に「矯正治療の経験がある歯周病専門医」に相談を受け、歯肉が下がりやすいケースかどうかの診断を受けることをおすすめします。
矯正専門の歯科医院では、歯周病の経験が無いため知識が不十分な場合も有ります。
もちろん、リカバリーの歯周形成手術を矯正歯科医が行うことは不可能に近いと思います。

 

お知らせ

治療費:他院矯正時の歯肉リカバリー歯周形成手術費用(マイクロスコープ下による、結合組織移植術+人工骨)

再矯正治療が必要無い場合の歯周形成手術再矯正治療が必要な場合の歯周形成手術
25~35万(1ブロック)86万(インビザラインによる再矯正治療)+25~35万(1ブロック)

☆結合組織移植+人工骨増生(GBR)+リグロスによる、歯周形成手術となます。

☆治療費の負担については、矯正治療を受けた歯科医院と直接十分御相談下さい。

リカバリー手術で当院を受診される場合は、出来るだけ矯正治療の内容がわかる紹介状を持参してください。
訴訟中のケースは、当院にての手術は承れませんので御了承ください。

 

 

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